車の自動運転の実用化に対応するための道路交通法改正案の試案を警察庁が20日、公表した。システムが運転操作を行い、決められた環境から外れた時には人が運転を引き継ぐ「レベル3」の自動運転が対象。運転者がすぐに対応できる態勢でいれば、今は禁止されている走行中の携帯電話の使用やテレビなどの注視を認める。
自動運転のレベルは、運転者がすべて操作する状態から、条件なしにシステムがすべて操作するレベルまで、0~5の段階に分かれている。このうち、政府は2020年にレベル3の実用化を計画。まずは高速道路の渋滞といった状況での自動運転が想定される。
警察庁は25日から来年1月23日までパブリックコメントを募った上で改正法案をまとめ、次の通常国会に提出する。20年前半ごろの施行を目指す。
試案では、運行に関する判断や…