鼻や耳に疾患がある子どもが増えていることが、文部科学省が21日に発表した学校保健統計調査でわかった。文科省は、免疫の少ないアレルギー体質の生徒児童が多くなっていることが要因とみている。
調査は毎年実施しており、全国各地の幼稚園や小中高校を抽出し、5~17歳の健康診断の結果を集計。今年度は蓄膿(ちくのう)症やアレルギー性鼻炎など「鼻・副鼻腔(ふくびくう)疾患」の子どもが小学校で13・04%(20年前比で2・86ポイント増)、中学校で10・99%(同2・57ポイント増)、高校で9・86%(同4・02増)で、小学校と高校は過去最高だった。また、中耳炎や外耳炎など「耳疾患」は小学校で6・47%(同2・82増)、中学校で4・72%(同2・59増)、高校で2・45%(同1・66ポイント増)で、小学校と中学校で過去最高だった。同省によると、幼児の頃に衛生環境がよい状態で育ったことなどが影響し、免疫がうまく形成できていない可能性があるという。
また、裸眼視力が1・0未満の…