21日に政府の来年度当初予算案が閣議決定され、皇位継承の関連経費の全体像が明らかになった。宗教色が強いとして秋篠宮さまが公費支出に疑問を呈した大嘗祭(だいじょうさい)は、関係経費が前回の22億4900万円から27億1900万円に膨れあがった。
初の大台101.4兆円 来年度予算案を閣議決定
特に中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」の祭場となる「大嘗宮」の設営費が19億700万円となり、前回より約4億5千万円増えた。一部建物のプレハブ化などで当初試算より6億円程度削減したが、人件費や材料費の高騰などが響いた。
一方、大嘗祭の宴(うたげ)にあたる「大饗(だいきょう)の儀」は招待者数や回数を減らし、前回より8900万円減の2億5800万円になった。
大嘗祭は新天皇が新穀を神々に供え五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る儀式。大嘗宮の儀は来年11月14~15日に行われる。大嘗宮は皇居・東御苑に建てられ、儀式後に解体・撤去される。(多田晃子)