フィギュアスケートの全日本選手権第3日は23日、夕方から女子フリーが行われる。ショートプログラム(SP)で18位に沈んだ本田真凜(JAL)は失意を越えて、リンクに上がる。
SP18位の本田真凜「すごく残念」 ジャンプ決まらず
本田真凜「不安な部分どんどん込み上げて…」 一問一答
同日午前の公式練習。本田は衣装ではなく、練習着の赤いTシャツ姿で現れた。フリーの曲は、中国映画「LOVERS」のテーマ。ただ、曲をかけた練習では序盤の3回転ルッツ、続く2回転フリップで着氷が乱れ、後半の3回転フリップは転倒。精彩を欠いた。35分間の練習中、10回以上もリンク脇に立つラファエル・アルトゥニアン・コーチのもとへ行き、言葉を交わす姿が印象的だった。
2日前にあったSPは、本田にとって最悪の内容だったと言っていい。
冒頭の3回転フリップ転倒で勢いを失うと、続く2回転半ジャンプも着氷が決まらなかった。「ミスのないクリーンな演技っていうのを目指したい。前の試合から1カ月で、やれることはできた」と語ったのは開幕直前。不本意な内容に、演技終了とともに表情を曇らせた。
「自分の中でかみ合わなかった部分があって、すごく残念な演技だったんじゃないかなと思います」。演技を終えた本田は、感情が抜け落ちたように無表情。力なく言葉をつなぎ、「調子自体は全然悪くなくて。目指すジャンプには近づいてきているんじゃないかなと思うので、これからもっと頑張っていきたいなと思っています」。強がってはみたが、まるで覇気が感じられなかった。
失敗の要因の一つは、メンタル…