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米軍シリア撤退、影響は バランス崩壊、戦闘激化の恐れ

米軍のシリアからの撤退表明は、内戦の行方に大きな影響を与える可能性がある。アサド政権、反体制派、クルド人武装勢力、過激派組織「イスラム国」(IS)が入り乱れた戦闘は以前より「小康状態」になっていたが、再び激化することが懸念される。


米軍、シリア撤退始める トランプ氏「ISに勝利した」


米シリア撤退に欧州「ISまだ脅威」「成果を台無しに」


シリアの首都ダマスカスの市場で洋品店を営むリアス・ディアブさん(40)は米軍撤退の決定に、「トランプ大統領はテロリストを支援したことがわかり、出て行くのだろう。ロシアとイランの支援を受け、アサド大統領が勝利したのはあきらかだ」と喜んだ。


内戦は、アサド政権が西部から中部にかけた国土の約6割を制圧。米軍が支援したクルド人勢力は北東部で国土の約3割を支配する。


政権軍はクルド人勢力と、シリアを北部から南東方向に流れるユーフラテス川を挟んで向き合ってきた。米軍の存在もあり、双方はこれまで大規模な戦闘をしてこなかった。


クルド人勢力の支配地では、ユーフラテス川東部で石油が産出され、アサド政権には譲れない。米軍の撤退により、政権側が新たな動きに出る可能性は高い。


一方、シリア北隣にあるトルコのエルドアン大統領は、自国で分離独立を目指すクルド人の非合法武装組織とシリアのクルド人勢力が同じだとして敵対。12日には、ユーフラテス川東部でクルド人勢力の掃討作戦を行うと宣言していた。21日に作戦の延期を表明し、米軍の撤退完了を待つ構えだ。


クルド人組織への軍事作戦、トルコ大統領「数カ月内に」


シリア撤退でトルコと協議、トランプ氏「生産的だった」


ロシア「米軍は不要」


トルコを後ろ盾とする反体制派は、政権軍にトルコ国境の北西部のイドリブ県に追い詰められ、包囲されている。


ロシアとトルコは9月に非武装地帯の設置で合意したが、設置条件とされた同県からの過激派組織の排除は、最終期限から2カ月たっても実現していない。


ロシアのプーチン大統領は20日の会見で、米軍のシリア撤退について「米国は毎年のようにアフガニスタンから撤退すると言いながら、まだとどまっている」などと皮肉り、実現を疑問視する見方を示した。トルコ、イランと進める和平協議にも言及。「米軍の存在は必要ない」と語った。(ダマスカス=其山史晃、モスクワ=喜田尚)


残るIS支配地、砂漠にわずか


ISはイラクで2014年に台頭し、シリアの内戦に乗じる形で支配領域を広げた。だが、米軍主導の有志連合やロシア軍による空爆などで弱体化。現在は、シリアとイラクの国境地帯に広がる砂漠をわずかに押さえるだけになっている。


ISのネット上での動きを監視しているエジプトの政府機関・宗務裁定庁は19日、過激な思想を広めようとしたISの試みは「失敗に終わった」との見解を発表した。同庁によると、ISが14~16年に公開した演説、書簡、宣伝物には「聖戦や支配領域の拡大」に言及したものが多かった。ただ、17~18年には公開自体が減った上、「人々に忍耐を呼びかけたり、戦闘員に離反しないよう求めたりする」内容が増えたという。


イラクのアバディ首相(当時)とロシアのプーチン大統領は17年12月、相次いでIS掃討作戦の勝利を宣言。この当時すでに、ISの敗北は決定的になっていたとみられている。(カイロ=北川学)


シリア内戦をめぐる主な出来事


2011年3月 中東の民主化運動「アラブの春」がシリアに波及。各地で反政府デモが起きる。その後、武力衝突に発展


2012年6月 国連幹部が内戦と認定


2014年9月 米主導の有志連合がシリアのIS拠点への空爆開始


2015年9月 アサド政権を支援するロシアがIS、反体制派への空爆開始


2017年1月 ロシアとイラン、トルコが主導する和平協議がカザフスタンの首都アスタナで始まる


2017年4月 米軍が、「アサド政権軍の化学兵器使用」を理由に政権軍基地をミサイル攻撃


2018年9月 ロシアとトルコが北西部イドリブ県に非武装地帯を設けることで合意


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