キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムにある聖カテリナ教会で、24日深夜から25日にかけて恒例のクリスマスミサがあった。隣接する世界遺産の聖誕教会前の広場にはクリスマスツリーが飾られ、世界中から集まったキリスト教徒と地元のイスラム教徒が一緒に中東の平和を祈った。
昨年はトランプ米大統領が12月6日、エルサレムをイスラエルの首都と宣言したことから抗議行動が激化し、クリスマス時期の観光客が激減した。広場近くの土産物店によると、今年の客足は例年の水準に戻っているという。
エルサレムから妻、3人の娘と訪れた高校教師ガイフ・ガイフさん(32)は「今年は米大使館のエルサレム移転など嫌なこともあったけど、クリスマスは忘れて、幸せな気分を味わいたい」と話した。(ベツレヘム=渡辺丘)