関西電力の岩根茂樹社長は26日午後、福井県庁を訪問する。原発で使い終えた核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設の候補地の選定について、約束した「年内に」との期限が守れないことを伝え、西川一誠知事に陳謝する見通しだ。
福井県には関電の3原発(美浜、高浜、大飯)が立地する。関電は「最大の経営課題」として水面下の交渉を続けてきたが、有力とされる青森県むつ市が反発するなど候補地の選定にいたらず、来年に持ち越すことになった。
福井県側は長年、使用済みの核燃料を県外に運び出すよう求めてきた。昨年、大飯3、4号機(おおい町)の再稼働に向けた地元手続きで、岩根社長が中間貯蔵施設の候補地を「今年中に候補地を示す」と明言したことが、西川知事の同意につながった経緯がある。
約束を守れなかったことで、関…