東京タワー(東京都港区)のふもとの街にたたずむ小さな写真店。タワーを愛した亡き父から店を受け継いだ女性はともに育った塔にカメラを向け、時に塔の上から変わりゆく街を撮った。タワーの「還暦」を見届けて、来年店を畳む。 東京タワーから歩いて約10分。桜田通り沿いに「フォトサービス・マツナガ」(同区三田2丁目)はある。店主の田島みどりさん(70)はここで生まれ育った。 店は父親の故・松永寿郎(じゅろう)さんが始め、バイクの交通事故で亡くなった翌年の1980年に継いだ。「外の光が差し込むように」とこだわった店のショーウィンドーから、東京タワーのてっぺんが見え隠れする。 23日に開業60周年を迎えたタワーは、田島さんより10歳年下。例えるなら「弟のような存在」だ。建設が進むさまを、当時通った小学校の屋上から眺めた。日に日に高くなっていく鉄の塔。「日本一でも東洋一でもなく、世界一の高さの完成にワクワクしきりだった」 予想もつかない建物に心を躍ら… |
ともに育った東京タワーは弟 ふもとの写真店、来年で幕
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