自民党の吉田博美・参院幹事長(69)は28日の記者会見で、改選を迎える来年夏の参院選に立候補するかどうかの判断を来年2月の党大会まで保留する考えを示した。当初は「年内に判断する」としていたが、比例区転出による現役続行を求める声を受けて判断を先送りした。
自民・吉田参院幹事長、選挙区からの出馬見送り表明
今年10月に元衆院議員を後継指名して長野選挙区からの立候補を見送り、比例区への転出か政界引退かを年内に判断すると表明していた。その後地元の首長や経済団体、党幹部から強い要請があったという。吉田氏は会見で「どう選択していいのかを自分の中で決めかねている」と語った。「自分の体力を考えた時、選挙が戦えるのか」とも述べ、健康状態を踏まえて判断する考えを示した。
党内には「参院をまとめられるのは吉田しかいない」(政権幹部)との声がある。今も一定の影響力を持つ青木幹雄・元参院議員会長と気脈を通じて参院自民党をまとめ、野党との太いパイプを生かして参院の国会運営を仕切ってきた。その去就は今後の国会運営にも影響を与えるとみられている。
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