体重や体形を気にして、食べられなくなったり、逆に食べ続けて吐いたりしてしまう「摂食障害」。心理的な面が影響するとされるこの病気と向き合っていくうえで大きいのが、家族の存在です。
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短期大学に通う北関東の20代の女性は、高校3年の5月ごろ、うつ病になった。「勉強も部活も頑張らないと」と自分を追い詰めたのがきっかけだったという。その後、食欲が落ち、気づけば普通に食べられなくなった。
友人はスタイルがよく、「かわいいね」と言われるのに自分は言われない。「『太っている』とすり込まれ、コンプレックスだった」。体重が減ると「維持しなきゃ」と感じ、食事と体重のことが頭から離れなくなった。食べ物を口にすると脂肪に変わり、ぶくぶく太っていく。そんなイメージにとらわれた。
学校に行かなくなり、たんぱく…