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パイ浴びる女性は「奮闘を表現」 支持よりも批判広がる

俳優の安藤サクラさんがクリームパイを投げつけられた写真に「女の時代、なんていらない?」というコピー。新年に百貨店大手そごう・西武が出した広告が議論を呼び起こした。なぜか。


そごう・西武は、安藤さんの広告を元日から店舗の外壁などに張りだした。パイをぶつけられる動画も配信。朝日新聞などに掲載された新聞広告には「女だから、強要される。女だから、減点される」などと、財務省のセクハラ問題や医大の不正入試を思い起こさせるコピーも添えられた。


広告は、すぐにSNSなどで話題に。「男目線からの女の活躍しか考えられない政府や社会への批判」といった支持もあったが、批判も目立った。写真に不快感を示す投稿が多く、「クリームパイ」が英語の隠語で、性的な行為を意味するとして「女性をおとしめている」という意見も広がった。また、新聞広告のコピーが最後、「わたしは、私。」と締めくくられていたことに「男女差別の社会構造を無視し、個人の問題に矮小(わいしょう)化している」といった批判もあった。


西武百貨店はセゾングループ傘下だった1980年代、糸井重里氏のコピーで「不思議、大好き。」「おいしい生活。」といった広告を打ち出し、話題になった。2017年からは新年に「わたしは、私。」と題し、「同調圧力に屈せず、自分らしさを大事にしよう」といったメッセージをこめた広告を始め、今回はその3作目。17年の樹木希林さんの作品は日経広告賞の最優秀賞を受賞した。18年には木村拓哉さんが起用された。


そごう・西武の広報担当者によ…


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