年末年始をふるさとなどで過ごす人たちの帰省ラッシュが本格化し、各地でターミナル駅や空港、高速道路が混雑した。鉄道は29、30日が混雑のピークで、29日は東海道新幹線下りの指定席が終日ほぼ満席、東北や上越、北陸新幹線の多くも満席だった。
東海道新幹線の自由席乗車率は、午前6時の東京発博多行き「のぞみ1号」が東京駅発車時点で200%に達したほか、多くが100%を超えた。JR東京駅の新幹線ホームはスーツケースやおみやげを手にした家族連れらで混み合った。JR東海、東日本はともに、Uターンラッシュのピークを1月3日と予想している。
一方、空の便は、羽田空港を出発する国内線は12月31日までほぼどの便も満席だ。高速道路は、30日が東名高速や関越道の渋滞のピークになる見込みだという。(山田知英)
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福岡市のJR博多駅は、スーツケースを手にした家族連れや出迎えの人たちで混雑した。
JR西日本によると、東京・大阪方面から博多に向かう新幹線の自由席の乗車率は最大150%に達した。東海道新幹線が雪により徐行運転した影響で、一部ダイヤも乱れた。30日も混雑が続く見通しという。
大阪府高槻市の会社員藤島弘裕(こうすけ)さん(36)は、午前中に家族4人で博多駅に到着し、実家のある福岡県須恵町へ向かった。「6月に震度6弱の地震を経験し、大変な1年だった。両親に孫の顔を見せてゆっくり過ごしたい」と話した。(枝松佑樹)