海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍艦艇から射撃用の火器管制レーダーを受けたとされる問題で、韓国国防省は4日午後、日本の主張の問題点や韓国の要求を盛り込んだ4分26秒の韓国語の映像を公開した。韓国海洋警察庁が撮影した現場映像や防衛省が公開した映像は含まれているが、韓国海軍艦艇が撮影した現場映像は含まれていない。
国防省報道官は4日、公開と同時に行った会見で映像の公開について「日本が一方的に日本語と英語の映像を公開し、歪曲(わいきょく)された事実を全世界に伝えた。より正確な事実関係を知らせる目的からだ」と説明。「日本はこれ以上、事実を歪曲する行動を中止し、脅威を与えた低空飛行について謝罪すべきだ」と語った。
韓国は火器管制レーダーを使用していないと主張。P1哨戒機が韓国海軍艦艇に脅威を与える低空飛行を行ったとして、日本に謝罪を求めている。(ソウル=牧野愛博)