日本3大火祭りの一つとされる「鬼夜(おによ)」が7日夜、福岡県久留米市の大善寺玉垂宮(たまたれぐう)であった。年の初めに災いをはらい、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願する神事。1600年余続くとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
午後9時過ぎ、竹を束ねた長さ約13メートル、重さ約1・2トンの大松明(たいまつ)6本に火がつけられた。締め込み姿の氏子数百人が、先が二股の木の棒で燃えさかる松明を支え上げて練り歩いた。火の粉を浴びると無病息災といわれ、多くの見物客が間近で見守った。(市川雄輝)