年末年始をふるさとや旅先で過ごした人たちのUターンラッシュが3日午後、ピークを迎えた。JR東京駅の改札口付近では、スーツケースや土産物を抱えた人たちの長い列ができた。
JR各社によると、東京駅に到着する新幹線は午前から一部がこみ始め、午後にかけて混雑した。指定席は終日ほぼ満席で、夕方に到着する東北新幹線や上越新幹線で乗車率が180%に達した。東海道新幹線でも「のぞみ」の多くは、100%を超えた。
家族が暮らす静岡市内の自宅から単身赴任先に戻るさいたま市の会社員、田中伸一さん(52)は「自由席は混雑していたが、親子連れが並んで座れるようにと席を替わる人もいた。ほっとする光景でした」。帰省中、久しぶりに親戚と会うなどしてゆっくりできたという。ただ、「明日(4日)から仕事だと思うと、現実に戻されますね」と苦笑いを見せた。
千葉県八千代市の会社員、本山勝己さん(46)は、家族4人で大阪市内の実家に帰省した。長男の佳(かい)くん(10)は「(大阪府吹田市の)EXPO(エキスポ)CITY(シティ)のスポーツ施設が楽しかった」、長女の結(ゆい)ちゃん(6)は「スケートにも行って、おみくじが大吉だった」とそろって笑顔。本山さんの仕事は6日まで休みで、明日からは妻静香さん(44)の実家に行くという。「子どもたちは喜んでいますが、私たちは大変です」
日本道路交通情報センターによると、午後5時40分ごろ、東北道上り線久喜インターチェンジ付近(埼玉)を先頭に約34キロの渋滞となった。