全面リニューアルのため、約1年半の休業に入る名古屋・栄のシンボル「名古屋テレビ塔」が6日、リニューアル前の最後の営業を終えた。7日から休業し、テナントを刷新して2020年夏に再オープンする。
6日、地上90メートルの展望台は大いににぎわい、3階の一部は来場客が書いた「2020年が楽しみ」などの言葉が壁一面を埋めた。夫と訪れた名古屋市東区の女性(76)は「子どもの頃から親しんだので、最後に写真を撮りに来た」と話した。
営業後の消灯式では、運営会社の大沢和宏社長が「観光の起爆剤になる新しいテレビ塔にしたい」とあいさつ。市民らの「ありがとう」という声に包まれ、ライトアップが消えた。
名古屋テレビ塔は、1954年開業。リニューアルでは、外観を保ちつつ新たに高級ホテルや高級レストランを入れる。仮想現実(VR)のコーナーや、電子機器の対戦型ゲームで競う「eスポーツ」の練習場も設ける計画だ。(友田雄大)