ミャンマー西部ラカイン州で4日、少数民族武装勢力「アラカン軍」(AA)が警察施設を襲撃し、警察官13人が死亡した。ミャンマー国軍が明らかにした。さらに複数人の警察官が拘束されているとの情報もある。動機などはわかっていない。AAは、同州の自治権拡大を求める仏教徒ラカインを中心とした集団。
国軍の報道官らによると4日午前4時ごろ、同州北部の警察施設を武装集団が襲撃したという。AAは同州の自治権をめぐって国軍と衝突を繰り返している。国連によると、この対立により昨年だけで約2500人が避難した。
国軍は昨年12月、長年戦闘を続けてきた国内の少数民族武装勢力に対する軍事行動を停止すると発表したが、AAは対象になっていなかった。
同州は、少数派イスラム教徒ロヒンギャも多く住む地域で、仏教徒ラカインと対立している。(ヤンゴン=染田屋竜太)