イラン外務省は9日、米国籍の男性を、北東部マシュハドで拘束したことを明らかにした。同省は容疑や詳細を明らかにしていない。核合意から離脱して制裁を再開させるなど、イランに敵対的な政策をとるトランプ米政権とイランの間で、新たな火だねとなる恐れも出てきている。
イラン外務省によると、男性の名前は「マイケル・ホワイト」。捜査中だとして、その他の詳細は明らかになっていない。一方で米紙ニューヨーク・タイムズは7日、男性の母親の話として、男性が46歳の米海軍の退役軍人で、イランにいる友人の女性に会うために昨年7月にイランを訪れていたと報じた。
両国は、1979年のイラン・イスラム革命後に断交。その後も、イランの核開発疑惑などで激しく対立してきた。今回の問題が両国のさらなる関係悪化につながる可能性もある。(ロンドン=杉崎慎弥)