宝塚歌劇団星組の男役スター七海(ななみ)ひろきが、現在上演中の「霧深きエルベのほとり」「エストレージャス~星たち~」で退団する。宙(そら)組で育ち、4年前に異動した星組でも、涼やかなたたずまいと芝居心のある主力として活躍。東京宝塚劇場公演の千秋楽となる3月24日で、16年の宝塚人生に別れを告げる。
2003年入団で、花組トップの明日海(あすみ)りお、雪組トップの望海風斗(のぞみふうと)と同期にあたる。星組ではトップの紅(くれない)ゆずるを支え、組の重要な柱となる男役スター。それだけに突然の退団発表と感じたファンも多かっただろう。が、自身は1年ほど前から退団を考えていたという。
「自分のこれまでの宝塚人生や今後を考えた結果。今、すごく充実していて、ファンの方々もお客様もすごく楽しんで下さっていて。いつかは辞めなくてはならないと考えた時に、ファンの方たちに見せたい男役の姿の時に、終わりたいなと思った」
「自分だけが七海ひろきなんじゃなくて、応援してくれる皆さんも含めて七海ひろき。それを考え、最後に皆さんにどういう風に七海ひろきの背中を見せたいかを考えた時に、今だなと決断した」
インタビューの最中にたびたび振り返ったのは、「すごく濃かった」という紅ゆずるとの4年間でした。紅への思い、退団公演。印象的な言葉が続きます。
ファンへの感謝の思いがあふれ…