大阪の街に夏の訪れを告げる、歌舞伎俳優による「船乗り込み」が1日、大阪市内であった。大阪松竹座(大阪市中央区)で3日に開幕する「七月大歌舞伎」をPRする恒例行事。
今年は、歌舞伎公演を後押ししてきた、ファンらの団体「関西・歌舞伎を愛する会」の結成40周年記念公演。出航前、天満橋の八軒家浜での式典で、出演者の一人、片岡仁左衛門さん(75)は「関西は、まだ歌舞伎公演が少のうございます。歌舞伎公演も関西が一番多い時代が来ますよう、皆様方のお力添えをお願いします」とあいさつした。
仁左衛門さんをはじめ、中村時蔵さん(64)や中村鴈治郎さん(60)ら出演する俳優約20人や関係者が船に乗り込み、約50分かけて道頓堀の戎橋に到着。両岸に詰めかけたファンから「松嶋屋!」「成駒家!」などと掛け声が飛んだ。公演は27日まで。(増田愛子)