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歌舞伎の立女形、坂東玉三郎さんは近年、自ら演じるばかりでなく、後進に芸を伝え、舞台を映像に残す仕事にも精力的に取り組んでいる。「そういうことを殊更に言わないようにしています。大仰でしょ」という玉三郎さんにあえて、いま胸に去来する思いを聞いた。 時代を見つめる 人と人とのつながりが薄れ、社会も芸術も個人の感性や身体感覚を重んじなくなった昨今の風潮を「居心地が悪い」と言い表す。 「インターネット社会になってきて、なにか調べたら答えが出てくる。でも、答えってない世界だと思うんです。それは仮の答えで、明くる日は答えが変わるかもしれない。なのに検索した言葉で満足して、旅をしないといいますか」 「だから文学も難しくなった。… |
坂東玉三郎、後輩立っていようと夢の世界「それでいい」
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