日本航空の女性客室乗務員が機内で飲酒した問題で、国土交通省は11日、飲酒に関する管理体制を見直すよう業務改善勧告を出した。勧告書を受け取った赤坂祐二社長は「度重なる不祥事に深くおわび申し上げます。さらに対策を深めていきます」と述べた。
日航は、パイロットの飲酒問題で12月21日に事業改善命令を受けたばかり。勧告書を手渡した蝦名邦晴航空局長は「運航の安全性に影響を及ぼしかねない安全上重大な問題だ。同様の事案を繰り返したことは法令順守の意識が組織的に欠如していると言わざるをえない」と話した。
今回の乗務員の飲酒は、同社が再発防止策を進めていたさなかの同月17日に発生。日航では、昨年5月にも20代の男性客室乗務員が乗務中の機内のトイレでビールを飲んだケースがあり、国交省が厳重注意をしていた。(贄川俊)