「働ける、働きたいという高齢者にいかに働いてもらうかが社会保障改革の大きな柱だ」(自民党の加藤勝信総務会長 昨年12月20日、講演で)
加藤氏は前の厚生労働相だ。安倍政権が掲げる「生涯現役社会」「1億総活躍」。この標語は実のところ、長生きしても生活のために働き続けねばならない社会を指すのではないか。そんな不安を抱いた。
「会社からは見舞いもなく、電話1本。うば捨て山に捨てられたようで情けなかった」。千葉県内の契約社員の女性(69)は悔しさをにじませた。
安心して働ける職場が増えなければ、高齢者は使いつぶされてしまう。高齢になっても経験や能力を生かして働く。それは、自らの希望や納得に基づく前向きなものであってほしいが…
横浜市のビル管理会社で清掃の…