行司のトップがセクハラ問題で土俵を去ってから1年。不在だった立行司が、7場所ぶりに土俵へ戻る。三役格行司・11代式守勘太夫から、この初場所を前に昇格した41代伊之助(59)に、思いを聞いた。 相撲特集:どすこいタイムズ 「土俵に上がると自分の世界になれるんです。だから気持ち良い。それが、立行司になるとどうなるか。先輩を見てきたとはいえ、全く未知の世界ですから」。初日が迫り、新・伊之助の緊張は増すばかりだ。 島根県出雲市出身で、本名・今岡英樹。入門は1975年、15歳だった。幼い頃から憧れていた元大関前の山が師匠の高田川部屋へ、と心に決めていた。 当時、身長は約160センチ。「力士は無理でも、何とか裏方で、と。作文用紙4枚で自己PRを送ったんです」。大声を出すのが得意なこと、運動部の応援団長で人を盛り上げるのが好きなこと。「自分を見つめ直したら、やりたいことが見えた。気づいたら、最後の一文に『行司になりたい』と書いていました」 木村英樹の名で裸足で初土俵を… |
行司の頂点、新・式守伊之助 差し違えなら「切腹」覚悟
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