大学ラグビーの名門・明大が22年ぶりの日本一に向けて12日、天理大との大学選手権決勝に臨む。2000年代は低迷し、有望選手を集めながら「人材の墓場」と言われるほどだったが、真の復活まであと一歩に迫っている。
ラグビーワールドカップ2019
勝敗を分けた「7分半」の攻防 ラグビー早明戦
異例の控え選手の主将、コミュ力で束ねた 早大ラグビー
明大は大学ラグビー界を実力と人気の両面で引っ張ってきた。大学日本一12回は早大の15度に次いで2位。平成時代の前半、1990年代は10年間で決勝進出が8度(うち優勝5度)と勝負強かった。
監督の不祥事、そして選手も緩み
しかし、ラグビー部を67年間率いた北島忠治監督が96年に亡くなった後、後任監督による活動費の不正使用が発覚した。OB会による監督選びは難航。監督を置かず、コーチによる集団指導体制を敷いた。
寮での門限破りが当たり前になるなど規律が緩み、高校日本代表を経験しながら伸び悩む選手も多かった。2000年代に入ってからは低迷し、「年越し」となる大学選手権準決勝進出もままならず。人材の墓場と揶揄(やゆ)された。
その間、ライバルの早大が清宮…