14日に発表された中国の貿易統計で、2018年の北朝鮮から中国への輸出額が前年比88%減の14億2千万元(約227億円)に急減したことが分かった。核開発問題を受けた国連安全保障理事会による制裁の影響が大きいとみられる。
税関総署の発表によると、18年の中国の北朝鮮との貿易総額は160億9千万元(約2571億円)で、前年比52%減。中国から北朝鮮への輸出額は146億7千万元(約2344億円)で、同33%減った。
中国は安保理決議を受けて16年以降、北朝鮮の外貨獲得源だった石炭や海産物などの輸入を順次停止してきた。対外貿易の約9割を占めるとされる対中貿易が大きく落ち込んだことで、北朝鮮経済はさらに厳しさを増している。
会見した税関総署の李魁文報道官は「中国は一貫して厳格に安保理決議を執行している」と述べた。(北京=延与光貞)