大相撲初場所(東京・国技館)で進退をかける横綱稀勢の里が15日、3日目の土俵に上がる。午後2時35分ごろ、大勢の報道陣に見守られながら、国技館の東支度部屋に入った。結び前の一番で平幕栃煌山と対戦。栃煌山は先場所の4日目に敗れ、途中休場に追い込まれた相手だ。
稀勢の里、3日目も出場へ 田子ノ浦親方「巻き返せる」
稀勢の里に近づいている結末 ファンの歓声を聞いて思う
相撲特集:どすこいタイムズ
初日から2連敗で迎えたこの日は、早朝から約30人の報道陣が東京都江戸川区の田子ノ浦部屋に集まった。午前6時半ごろに部屋の前で取材に応じた師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は3日目も出場することを明かし、「まだまだ巻き返せる。なかなか白星につながっていないが、前に出ようとしているし、それを信じてあげないと」と語った。稀勢の里は前日とほぼ同じ午前8時半ごろに部屋に到着。稽古は非公開だった。
稀勢の里にとって、この日の一番で勝てば昨年秋場所14日目以来、115日ぶりの白星になる。敗れれば、場所をまたいで続く連敗は、不戦敗を含めて「9」に。15日制が定着した1949年夏場所以降の横綱では、照国、北の富士、貴乃花を超えるワースト記録となる。不戦敗を除いても「8」となり、これまでの最悪だった貴乃花の「7」を抜く。