大相撲の横綱稀勢の里(32)が16日、引退を明らかにした。2003年に貴乃花が土俵を去って以来の日本出身横綱。「強さ」よりも、武骨な生き様と、垣間見える人間味こそ稀勢の里の魅力だった。
横綱稀勢の里が引退へ 初場所、初日から3連敗で決断
稀勢の里は「平常心に見えた」 親方に語った引退の決断
平幕相手に、力なく土俵を割った15日の初場所3日目。初日から3連敗となった土俵上、それでも稀勢の里に向けられた声援は温かかった。どれだけ負けても、厳しい言葉は飛ばない。
そうしたファン心理を、7場所連続休場の経験を持つ元貴乃花が以前、こう語っていた。「(自分も)復帰の時は特にそうだったけど、ただの応援という感じではない。お客さんも人生を投影している」
稀勢の里は、15歳で角界に飛…