「私の土俵人生において、一片の悔いもございません」。記者会見で稀勢の里は2度、同じ言葉を使った。漫画「北斗の拳」の人気キャラ、ラオウの名ゼリフ「我が生涯に一片の悔いなし」を意識したようだ。
横綱稀勢の里が引退へ 初場所、初日から3連敗で決断
稀勢の里、「強さ」より武骨な生き様 不器用ゆえの引退
フォトギャラリー「横綱・稀勢の里 引退」
横綱になった後、北斗の拳の化粧まわしが贈られることになった稀勢の里は、絵柄に主人公のケンシロウでなく、強敵のラオウを選んだ。「孤独で強いイメージ。力士であればこういう姿になりたい」と。
「孤独」は、2011年に逝っ…