報道写真の月刊誌「DAYS JAPAN(デイズジャパン)」は、同誌の編集長だったフォトジャーナリストの広河隆一さん(75)による性暴力を告発した週刊誌の報道を受け、来月発売予定の3月号を一連の問題の検証号とする。20日発売の2月号で明らかにした。
同誌は「広河隆一『性暴力告発記事』を受けて 謝罪と私たちの決意」と表紙で銘打った2月号に、ジョー横溝編集長名の「編集部の今後の方針と次号について」を掲載。現在、週刊誌報道を機に就任した代理人を責任者として、性暴力の実態や広河氏を絶対化させてきた会社の構造や体質などについて調査していると説明した。
次号では「全ページを『性暴力』事件やパワーハラスメントの真相解明とその報告、それに対するDAYS JAPANとしてのメッセージ、有識者の意見の掲載などにあてることを編集部として決定いたしました」「徹底した自己批判を通じて、こうした過ちが二度と起きないよう、教訓や助言をひとつでも残すことができればという思いです」などとつづっている。検証には時間を要するため、次号は2月20日発売予定だが、「遅れる可能性があります」とも記した。
「DAYS JAPAN」を発行する株式会社デイズジャパンは昨年12月の週刊誌報道を受け、広河さんを代表取締役と取締役から解任。広河さんも「傷つけることになった方々に対して、心からお詫(わ)びいたします」などと謝罪していた。
「DAYS JAPAN」は2004年に広河さんらが創刊。部数の低迷などから3月号を最後に休刊することがもともと決まっていた。最終号が検証号となる。