北朝鮮の友好芸術団の一行が24日、専用列車で北京に到着した。中朝関係筋が明らかにした。北京で数日間の公演をするとみられており、習近平(シーチンピン)国家主席が鑑賞するとの観測が出ている。中朝は昨年3月の首脳会談以来、各分野での交流を強化。国交樹立70周年の今年はさらに活発化させるとみられる。2月下旬に予定される米朝首脳会談を前に、中朝間の友好を米国にアピールする狙いもありそうだ。
一行を率いるのは、今月8日の中朝首脳会談で金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長に同行した国際部長の李洙墉(リスヨン)・同党副委員長。期間中、中国側の高官と接触する可能性もある。専用列車が中国に入った23日夜、国境に近い遼寧省・丹東の駅周辺では正恩氏の訪中時に近い特別な警備態勢がとられた。
正恩氏が昨年3月に訪中した後、中国からは芸術団が4月と11月に訪朝しており、いずれも正恩氏が公演を鑑賞した。(北京=延与光貞、瀋陽=平井良和)