イタリア北部バレアオスタ州のルイトール氷河上空で25日午後4時(日本時間26日午前0時)ごろ、小型飛行機とヘリコプターが衝突し、墜落した。地元メディアによると、乗っていた5人が死亡し、スイス人とフランス人の2人がけがをした。
現場は伊仏国境に近いアルプスの山中で、両機はモンブラン近くにあるルイトール氷河上空を飛行中に衝突した。墜落した地点の標高は約2500メートルあるという。ヘリコプターはスキー客を乗せて同州クールマイユールを出発し、氷河付近を上昇中だった。飛行機は観光客を乗せてフランスから離陸していた。両機はレーダーを使わない有視界飛行だったといい、地元当局が衝突の原因を調べている。
事故のあった地域は伊仏国境にまたがるスキー場があり、日本からのツアー客も訪れる人気の場所となっている。(ローマ=河原田慎一)