ブラックバイトや奨学金返済といった若者の労働・生活問題の解決を目指す労働組合「ユースユニオン」(名古屋市)が結成され、愛知県庁で25日、関係者らが記者会見した。電話やSNSでの相談のほか、外国人労働者向けに多言語での相談も受け付ける。
ユースユニオンは、個人加盟労組「ユニオンみえ」(津市)と「名古屋ふれあいユニオン」(名古屋市)が支援して結成。学生や派遣社員25人がメンバーだ。愛知、三重両県を中心に東海地方に居住か通学している30歳以下の若者が対象で、1人でも加入できる。
東海地方は日系ブラジル人ら外国人労働者も多く、ブラジルの公用語であるポルトガル語のほか、スペイン語、英語などでの相談にも対応する。
結成を支援したユニオンみえの神部紅(じんぶあかい)・書記次長は「若者の相談を受けている中で、生活相談もできる組合の需要を実感した」と話した。ブラックバイト問題を提起し、結成に関わった中京大学(愛知県)の大内裕和教授は「愛知だけでも大学・短大などに通う学生数、外国人労働者数ともに全国有数。こういったユニオンがこの地にできることの意義は大きい」と語った。
記者会見には結成メンバーで、…