(27日、大相撲初場所千秋楽)
貴景勝、大関昇進見送り 「33勝」クリアも千秋楽完敗
関脇玉鷲が初優勝 34歳2カ月、史上2番目の高齢記録
結びで喫した黒星が大関昇進を阻んだ。貴景勝は豪栄道に完敗し、新関脇の場所を11勝4敗で終えた。
持ち味の馬力が出なかった。立ち合いで上体が伸びると、簡単に引いてしまい、土俵下に落ちた。支度部屋では悔しさをかみ締めるように、下を向く時間が長かった。「悔いは?」と報道陣に聞かれると、「残っていないですよ」と声を少し荒らげた。2番前には玉鷲が勝ち、2場所連続優勝の夢は散っていた。「集中力は変わらないと思うんですけどね……」と歯切れは悪かった。
「もっと実力を磨きたい。鍛錬するだけ」。来場所は初日から大関昇進を狙う力士として注目される。昇進には最低2桁以上の白星が求められる。