野上浩太郎官房副長官は30日、米軍が管轄する横田基地周辺の「横田空域」を通過する羽田空港の新飛行ルートについて、米軍側と基本合意したと発表した。羽田への飛来便については、横田空域を通過中も日本側が一元的に管制を行うことになった。
政府は東京五輪・パラリンピックがある2020年までに、羽田空港の国際便の発着数を最大年6万回から9・9万回に増やすことを計画。これを実現するため、これまで避けてきた都心上空を飛行する新ルート案を策定した。この案では夕方の3時間に限り、天候や使用する滑走路によって羽田への飛来便が数分間、横田空域を通過する。
政府は飛行の安全のため、この数分間の管制を日本側で行うことを求め、日米合同委員会の分科会などで米軍側と調整していた。
国土交通省によると、米軍側は…