衆院予算委員会理事会は4日、厚生労働省の「賃金構造基本統計」の不正調査問題をめぐり更迭された大西康之前政策統括官(局長級、1日付で大臣官房付に異動)について「現職ではない」との理由で政府参考人として予算委に招致しないことを決めた。野党側が招致を求めたが、与党側が拒否した。
厚労省は総務省による統計の一斉点検での報告漏れを問題視し、大西氏を異動させた。事実上の更迭だが、担当を外れたことで国会招致のハードルは上がり、野党各党は「国会での証言を封じるための更迭だ」などと反発していた。
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