インド南部タミルナド州のチェンナイ空港で2日、生後1カ月とみられるメスのヒョウがタイのバンコクから到着した旅客機の預け入れ荷物から見つかった。乗客の男(45)が持ち込んだとみられ、州当局は男を拘束し、密輸組織が関与していないかなどを調べている。当局は男の国籍を明らかにしていない。
チェンナイ空港税関や現地報道によると、男はタイ国際航空の便でチェンナイ空港に到着。空港出口付近で駆け足で急ぐ姿を不審に思った空港職員が話しかけると、バッグから鳴き声がしたという。中身を調べたところ、体重約1キロ、全長54センチのヒョウの赤ちゃんが見つかった。
保護当時、ヒョウの赤ちゃんは震えるように鳴いていたという。近くの動物園の獣医師が検査をしたところ、健康状態に問題はなかった。今後、動物園に移される予定だ。(ニューデリー=奈良部健)