「こんまり」こと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんの整理術が、インドネシアでも話題だ。インドネシアはお土産でも、食べて無くなる菓子より、形が残る物を好み、壊れた家電や古い衣服も大切にするお国柄だ。日本や米国とは違った共感の広がりを見せている。
近藤さんは「ときめくものだけ残し、それ以外の不要なものは捨てる」と教える著書「人生がときめく片づけの魔法」で有名になった。物があふれる時代に支持を広げ、同書は世界各地で翻訳された。最近は米ネットフリックスが、本人出演の番組を配信し、米国でも大ヒットしている。
インドネシアでも翻訳本は2016年に出版され、13刷りのベストセラーに。主な読者は25~35歳の女性で、「片付けが大切で人生にもプラスになると気づき始めた。こんまり流はシンプルで若者世代の文化に合致した」と出版元ブンタン・プスタカはみる。
「いかに物を捨てるか」とは違った観点でも「こんまり流」が広がる。
ジャカルタ郊外の国立南タンゲ…