京都府警舞鶴署(舞鶴市)の男性警部補2人が昨年11月、部下である20代の男性巡査が飲酒運転で出勤したことに気づいた後、呼気検査も聴取もせずに帰宅させていたことがわかった。府警が取材に明らかにした。府警は1月末、2人を犯人隠避の疑いで書類送検した。いずれも「部下を守りたかった」などと説明しているという。
府警によると、巡査は昨年11月23日朝、舞鶴市の自宅から舞鶴署に出勤する際、マイカーを飲酒運転した疑いがある。「寝る前に自宅でゲームしながら酒を飲んでいた。酒が残っていると思ったが、寝坊したので慌てて運転してしまった」と話しているという。
府警は1月31日付で、巡査を半年間の1割減給、警部補2人を署長訓戒の処分にした。巡査はこの日、依願退職した。
警部補2人は30代と50代で、巡査の酒の臭いに気づいたが、捜査をせずに帰宅させた疑いがある。30代の警部補が翌日、別の上司に相談して発覚した。
舞鶴署の中山忠副署長は「市民に大変申し訳ない思いで深くおわびする。自戒し、しっかりと再発防止に努めたい」と話した。