宝塚歌劇団花組の男役スター帆純(ほずみ)まひろが、「CASANOVA(カサノヴァ)」の新人公演で初主演を果たす。演じるのは希代のプレーボーイ役。「そのレッテルをとっぱらって、人としてお客様に愛される役に作っていきたい」と目を輝かせる。バトントワリングに熱中した少女から「背中で語れる」男役へ。さらに一歩階段を駆け上がる。
初舞台は2013年。入団7年目までの若手スターだけでつくる新人公演では、最年長となった。初主演に「驚いたけれど、素直にうれしかった。長の学年としてみんなを率いるという責任感で少し不安だったところに、さらにもう一つ初主演というプレッシャーが加わりました」。
99期生では初の主演。同期からは祝福の連絡や動画がたくさん入った。
本公演ではトップスター明日海(あすみ)りおが演じるカサノヴァ役。明日海からは「おめでとう。本当に良かったね」と温かいまなざしと声をかけられたという。入団後に初めて配属されたのが花組で、明日海のトップお披露目公演から、その背中を見つめ続けてきた。「本当に遠い存在だった明日海さんのお役をさせていただけるなんて」と喜びをかみしめる。
「明日海さんのカサノヴァは、…