千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で亡くなるまでの約1カ月間、両親が骨折を放置していたことが捜査関係者への取材でわかった。千葉県警は虐待が発覚しないよう、医療機関を受診させなかった可能性があるとみて調べている。県警は15日、傷害容疑で再逮捕した父親の勇一郎容疑者(41)を送検した。
【特集】小さないのち
勇一郎容疑者の送検容疑は昨年12月30日~今年1月3日ごろ、自宅で心愛さんの両腕をつかんで体を引きずり、顔を浴室の床に打ち付け、胸や顔を圧迫するなどの暴行を加え、顔面打撲や胸の骨が折れる傷害を負わせたというもの。打撲と骨折は複数の箇所にあり、横になった心愛さんにひざでのる暴行もしていた。
捜査関係者によると、勇一郎容疑者は「覚えていない」「忘れた」「わからない」などと供述。なぎさ容疑者はこれまでに「傷を見られないために外出させなかった。外に出ないように強く命じたし、見張った」といった趣旨の説明をしているという。