7月には39歳。阪神の藤川球児投手が7年ぶりの抑え復帰に近づいている。今季はストッパー希望を公言。第2クールの3日間は風邪で休んだが、ペースは取り戻した。この日もブルペンで力強く投げ込んだ。
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藤川は昨季も九回を締めたことはあるが、離脱したドリスの代役としてだった。シーズンを通じてその座を守るとなれば、大リーグに移る前の2012年以来になる。「(中継ぎとは)調整は変わってくる」と目の色を変えている。
その投球を後ろから見守ったのがOBの江夏豊さん(70)。広島時代にストッパーの地位を確立した投手だ。「ボールが若返っているみたい。大したものだ。何年か空白があるから、気を引き締めてやれるか。それによってチームの順位も変わる」。後押しするような言葉が続いた。
矢野監督はドリスとの競争に結論は出していないが、「今の球なら十分、抑えでいける」と藤川を評価する。昨季のドリスは安定感を欠いただけに、2人とも順調なら八回ドリス、九回藤川の並びが有力。残り23セーブで日米通算250セーブに到達する。「松坂世代」で初の名球会入りも視野に入る。=宜野座(伊藤雅哉)