右足ふくらはぎを痛め、2軍キャンプ(沖縄・読谷)で別メニュー調整中の中日のドラフト1位、根尾昂(あきら)(大阪桐蔭高)が1軍合流へ向け、一歩ずつ前進している。ただ、球団側は再発防止に神経をとがらせており、焦って1軍に上げる雰囲気はない。
最新の試合結果はこちら
第3クール2日目の15日は、休養日を除いて5日連続で屋外フリー打撃を実施。初めてカーブを打つなど、61スイングでヒット性の打球は23本、そのうち1本は右翼席に届いた。8割程度の力でダッシュも繰り返すなど、順調な回復ぶりをアピールした。
1月の合同自主トレーニングで右足ふくらはぎを痛めてからは、完全別メニューで調整してきた。歩行、ジョギングを経て、今月8日に本格的なダッシュを始め、12日には2軍の通常練習の一部に初めて参加するなど、段階を踏んでいる。
与田監督は1軍合流の条件として「2軍練習に合流」「全メニューで問題なく動ける」などを掲げる。宮前コンディショニングコーチは2軍練習への完全合流の目安の一つに「スパイクを履いてベースランニング」を挙げており、その段階に到達するにはもう少しかかりそうだ。
根尾は「我慢をしてやっているところは全くない。徐々に(状態を)上げていきたい」と前向きだ。(鷹見正之)