JR東日本は、羽田空港と東京駅を乗り換えなしで約18分で結ぶ「羽田空港アクセス線・東山手ルート」を建設する方針を固めた。総額3千億円とされる事業費を自己負担することも視野に、2022年度に着工、29年度の完成をめざす。
深沢祐二社長は15日、東京都内で日本記者クラブ主催の記者会見に出席。「羽田空港は利用客が増えていく。様々なアクセスをつくるのは社会的意義がある」と語り、5月か6月に環境影響評価(アセスメント)に着手すると表明した。
計画では、羽田空港の国内線ターミナル付近の地下に新駅を建設。品川区内の東京貨物ターミナルまで新たに約5キロのトンネルを開通させ、貨物ターミナルからは現在休止中の貨物用線路を通り、田町駅付近で東海道線に乗り入れ、東京駅方面と結ぶ。
現在、東京駅から羽田空港までの所要時間は、浜松町駅で東京モノレールに乗り換えると約28分、品川駅で京浜急行に乗り換えると約33分かかるが、新ルートでは乗り換え無しで約18分となる構想だ。また、上野東京ラインを通じて宇都宮、高崎、常磐各線と直通運転が可能となるほか、東京駅経由で東北新幹線などからの利便性も向上する。
国土交通省の交通政策審議会は…