造幣局(大阪市北区)が製造・販売している平成31年銘の貨幣セットの売れ行きが好調だ。造幣局広島支局(広島市佐伯区)では、局内の売店で販売開始後1週間足らずで品切れになったものも。担当者は「これほどまで人気が集まるとは」と驚いている。
製造された貨幣セットは5種類あり、日本の国旗をデザインした「ジャパンコインセット」(税込み2100円)▽フォトスタンドとして飾れる「記念日貨幣セット」(同2200円)▽今年のえとのイノシシが描かれた「ミントセット」(同2千円)など。いずれも平成31年銘の未使用の500円から1円まで6種類の通常貨幣も入っている。
広島支局のほか大阪市、さいたま市の全国3カ所の造幣局の売店やオンラインショップで1月4日から販売を始めたところ、広島支局の売店では、ジャパンコインセット200点が1週間で、記念日セット200点が3週間足らずで完売。売店の開店時間と同時に商品を買い求める人もいたという。
造幣局全体でも、二つのセットで計1万4千点を販売したが、ともに品切れとなった。追加製造を急いでおり、4月下旬に販売を再開できる見通しという。
広島支局の売店では現在、ミントセットのみ在庫があるという。担当者は「平成最後の年ということで、『31年』が刻まれた貨幣を記念品として買い求める人が増えていると思う。追加製造により、できる限り多くの方に購入していただきたい」と話している。(原田悠自)