マツダは26日、広島県府中町の本社で、レストア(復元)作業を終えた1980年代の人気車「5代目ファミリア」(初代FFファミリア)を社員らに披露した。真っ赤な外観が特徴の往年の名車がよみがえり、今後はイベントで一般にも披露する予定だ。
【写真多数】ターボ多すぎな魔改造シルビア
2020年に迎える創立100周年に向けた取り組みで、15年度から毎年1台、プロジェクトチームをつくり名車を復元してきた。5代目ファミリアは若者を中心に人気を集め、80~84年に計約200万台を生産。第1回の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
丸本明社長は「レストアは、先輩たちが苦労してきた歴史や当時どんな経営だったのか、どんなチャレンジをしていたのか、過去を知ってもらい将来へつなげていくもの」と意義を語った。来年度は戦後の復興期などに生産された三輪トラックを予定している。(近藤郷平)