東京メトロ丸ノ内線に23日、約30年ぶりとなる新型車両「2000系」がデビューした。路線名にちなみ、丸みを帯びた顔付きと、各車両に設けられた円窓が特徴だ。
銀ピカ一変、おしゃれ電車復活 全面カラーかなえた技術
テツの広場
現行の「02系」は銀色のアルミ製車体に路線カラーの赤い帯をあしらっているが、2000系は車体全体を鮮やかな赤色でラッピング。メトロの現役車両で全面カラーを施しているのは、銀座線「1000系」に次いで2例目だ。車内には、スマホなどを充電できるよう、座席のないフリースペースにコンセント2口とテーブルを設けている。
23日朝、丸ノ内線荻窪駅(東京都杉並区)で開かれた出発式で、メトロの野焼計史(のやきかずふみ)鉄道本部長は「真っ赤でまあるい車両は東京に活力を与えてくれる。メトロだけでなく、東京を代表する車両に育てていく」と述べた。ホームに居合わせた客は、見慣れぬ顔付きに「可愛い」と声を上げながら、スマホのカメラを向けていた。
2022年度末までに全53編成が新車に置き換わる予定だ。(細沢礼輝)