27日から始まる2回目の米朝首脳会談に臨むため、ベトナムの首都ハノイに向かっている北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を乗せた特別列車が26日午前6時40分(日本時間同7時40分)ごろ、ベトナム国境にある中国広西チワン族自治区憑祥(ピンシアン)に到着した。まもなく国境を越え、ベトナム北部のドンダン駅に向かうとみられる。
特別列車が到着する前後には、歓迎の意を示すため、爆竹の大きな音が鳴り響いた。到着したときは夜明け前で真っ暗だったが、特別列車の窓からは明かりが漏れていた。憑祥では25日から大勢の警察官による厳戒態勢がとられ、一部のホテルでは外国人の宿泊予約が取り消された。
ドンダン駅ではホームに降車用の特別のタラップが設けられ、赤いじゅうたんが敷かれるなど受け入れの準備が進められている。(憑祥=益満雄一郎)