宮内庁は25日、退位後に上皇となった天皇陛下を英語で「His Majesty the Emperor Emeritus」と表すと発表した。天皇陛下を表す言葉に名誉職に退いたことを意味する「emeritus」を付け加える。
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上皇后となる皇后さまは「Her Majesty the Empress Emerita」とする。
「emeritus」は、経験や功績の蓄積に対する敬意を示す表現で、宮内庁によると、2013年に退位した前ローマ法王、ベネディクト16世の称号にも用いられている。ただ、各国王室では例が無い表現という。
宮内庁が各国の王室を調べたところ、退位した国王に引き続き同じ称号を用いるスペインやブータン、ベルギーなどの例や、即位前の称号に戻すオランダの例があることがわかったが、西村泰彦次長は「我が国にはあまりふさわしくない」と説明した。(中田絢子)