愛知県あま市が発注した工事の入札を巡り、建設会社から見返りを受け取ったとして、愛知県警は27日、あま市の元スポーツ課長で社会福祉協議会事務局長の伊藤義久容疑者(60)を収賄容疑で、同県尾張旭市の建設会社「中京スポーツ施設」の元社員の男を贈賄容疑で逮捕し、発表した。
捜査関係者によると、伊藤容疑者は、あま市のスポーツ課長だった2017年7月の「七宝グラウンド防球ネット増設工事」など、複数の工事入札を巡って、施設工事会社側に対して便宜を図り、見返りにプロ野球チケットを受け取った疑いがある。
信用情報調査会社によると、中京スポーツ施設は1977年設立で、運動場や競技場などの造成工事を主力としている。地元の尾張旭市のほか、愛知県や名古屋市などの県内各自治体から工事を受注している。2016年10月期決算の売上高は約11億6千万円。